国民の祝日 解説文


昭和の日(しょうわのひ) 2022年 4月29日(金)

「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」日として2007年(平成19年)から国民の祝日に加えられました。
国民の祝日に関する法律(祝日法)の一部改正により追加されたもので、4月29日は昭和天皇の誕生日でもあります。
戦前の旧祝祭日では「天長節(天皇の誕生日)」という祝日でした。 (現在の天皇誕生日は12月23日(金)です)

※「天長節」の「天長」は古代中国の「老子」の「天長地久」からきている。
天も地もいつまでも変わらずにといった意味です。
唐の玄宗皇帝の誕生日を「天長節」と呼んだのにならい、日本では奈良時代にこの名称が使われたことがあったが、明治六年に政府が祝祭日を定めたさい、天皇誕生日の名称として正式に使われました。(戦前まで皇后誕生日は「地久節(ちきゅうせつ)」と呼ばれていました)
だから「天長節」は必ずしも、天皇陛下の誕生日をお祝いしましょうというだけの日ではなかったのです。
国民がこぞって「天長地久」、つまり国や世界の弥栄(いやさか・いままでより、もっと栄えること)を祈り、祝う。
天皇を中心に、国民が一体感をもつ日として、とらえられていたのです。
※三省堂「新明解四文字熟語辞典」より
「天長地久・てんちょうちきゅう」とは、天地の存在は永遠であること。天地が永久であるように、物事がいつまでも続くことのたとえ。

4月末から5月はじめにかけての休日の多い週は黄金週間、ゴールデンウィークと呼ばれています。
これは映画関係者の造語、和製英語です。
1951年5月はじめに、映画「自由学校」が封切られ、休日が続いて、お盆や正月の時期よりもヒットしたため、この週をゴールデンウィークと銘打ってキャンペーンをしたのが始まりです。
のち、映画に関係なく休日の多い週としての意味が定着しました。