年中行事・記念日・祭り 解説文


大晦日(おおみそか・おおつごもり) 2021年 12月31日(木)

十二月末日のこと。
月の最終日を「つごもり」というのに対して、「大つごもり」、「大年(おおとし)」ともいいます。
「つごもり」は「月隠(つきつごもり)」の略。
元旦を明日に控えた一年の終わりの日で、人それぞれに感慨が深い。
一年を振り返って、過ぎ来し方を思わぬ人はない。
過ぎ去った時間は取り戻せない。
来年こそは、との思いを抱き、年越し蕎麦を食べ、夜の更けるまで名残を惜しむ。
そして除夜の鐘の鳴るころ除夜詣でに出かける。
大晦日の晩に蕎麦を食べる風習は江戸時代以降のものですが、この風習が時代も変わった現代でも続いています。


大祓・年越しの祓(おおはらえ・としこしのはらえ)[6月30日・12月31日]
2021年 12月31日(木)

旧暦の6月末日と12月末日に行われる祓の行事。
人々の犯した、罪や穢れ(けがれ)を除き去るために行われ、6月を夏越しの祓(なごしのはらえ)、12月を年越しの祓といいます。
この日、白紙で作った人形で身体の穢れを祓い、神官が祓を行って川や海へ流します。
また茅(ちがや)で作った輪を腕に懸けたり、腰に帯びたり、家々では一人用の茅の輪を潜ったり、神社では神前に大輪の茅の輪を立て人々が大輪を潜ります。
この輪を潜れば罪や穢れ、災厄や疫病を祓い清めるとされています。
茅の輪は蛇を象ったものとされ、水神の祭とも関連します。
大祓は半年の罪、穢れを祓い去り、無病息災を願う日本人の心が集う日です。
旧暦6月末、12月末に執り行われていた大祓は、現在、新暦でも6月末、12月末に全国の神社で行われています。

夏越しの祓の解説もご覧下さい。


除夜・除夜の鐘(じょや・じょやのかね) 2021年 12月31日(木)

除夜とは12月31日の夜のこと。
この日は朝早くから、門松、注連縄、鏡餅を飾り、御節料理を作って正月の準備をします。
夜になると家族そろって年越しそばを食べ、除夜の鐘を聞きながら新しい年を迎えます。
除夜の鐘は108鳴らすことになっており、この108という数は、人間には108の煩悩があるという仏教思想に基づいており、煩悩解脱を祈って鳴らすといわれています。
どこの家でも、この除夜の鐘を聞くまで起きており、これを聞いて一年の終わりを知り、新しい年を迎えたことを実感しました。
現在では、テレビやラジオが全国各地の有名な寺の鐘の音を伝えています。


なまはげ 2021年 12月31日(木)

秋田県男鹿半島の村々に伝わる奇習で、かつては旧暦1月15日の行事でしたが、戦時中に一時中断され、現在は大晦日または新暦1月15日に行われるようになりました。
鬼に仮装した若者たちが、簑(みの)をまとい、片手に包丁、片手に手桶などを持って家々を訪ね「ウォーウォー」と奇声をあげ「泣くわらしはいねが(泣く子はいないか)」「言うこときかねえわらしいねが(言うことを聞かない子はいないか)」などと子どもをおどします。
正装した家の主人がこれを迎え入れます。
鬼は神棚に礼拝した後、家の中の子どもや嫁を諌めながら躍り上がって歩き回り、新年を迎える祝福の言葉を述べます。
酒と餅が供されると酒だけ飲んで餅は従者に持たせ、次の家に行きます。
福をもたらす神が新春に村の外からやってくるという信仰に基づくもので、同様の行事が各地に見られます。


年越し・年越し蕎麦(としこし・としこしそば) 2021年 12月31日(木)

大晦日ら元旦までの間、またはその間の行事をいいます。
年越しの境目が除夜となり、昔は「数え年」で年がひとつ増えるから「年取り」ともいいました。
除夜は年神を迎えるために、心身を清め、一晩中起きているのが年越しの習いでした。
昔は、年神を迎える神聖な物忌みの夜であり、この夜、早く寝ると白髪になるとか、しわがよるとかいった俗信があるのは、その名残でしょう。
大晦日の晩、家族みんなが寄り集まって、蕎麦を食べながら年を越す習慣、それが年越し蕎麦です。
一年の終わりに蕎麦切りを食べながら、きりよく一年を締めて新年を迎えることは清々しいことです。(蕎麦粉でつくった麺は、本来蕎麦切りといいました)

※数え年
その人の生まれた年の12月までを一歳とし、年が改まるたびに、一歳を加えて数える年齢。(三省堂 新明解国語辞典より)


宮中祭祀:節折(きゅうちゅうさいし:よおり) 2021年 12月31日(木)

天皇陛下のために行われるお祓いの行事。


宮中祭祀:大祓(きゅうちゅうさいし:おおはらえ) 2021年 12月31日(木)

神嘉殿の前で,皇族をはじめ国民のために行われるお祓いの行事。