年中行事・記念日・祭り 解説文


歌舞伎座開業記念日(かぶきざかいぎょうきねんび)2021年 11月21日(土)

明治22年(1889年)のこの日、東京市京橋区木挽町(こびきちょう:現在の東銀座)に歌舞伎座が開場しました。
歌舞伎座の開業には、明治の演劇改良運動の流れが大きく影響しており、その運動の提唱者と金融業者の共同経営で開設されました。
当時の建物は戦災で焼失し、昭和26年(1951年)に再建されました。
現在の歌舞伎座は平成25年(2013年)に建築家、隈研吾氏による設計で、五代目の歌舞伎座となります。
歌舞伎の「かぶき」という言葉は、「傾く」「頭をかしげる」を意味する「傾く(かぶく)」から来ているといわれています。


酉の市 二の酉(とりのいち にのとり)
日付変更

旧暦の11月、十二支の酉の日(年により2~3回あり、今年はの酉まで)を語呂合わせで、トリコム、トリイレルという農事語と似ているところから、農耕生活の中で縁起の良い日を考え、この日に大鳥神社(鷲神社と書く場合もある)で祭礼が行われました。
その門前には、農具や里芋等を売る市が立てあれ、これを酉の市と呼びました。
江戸時代、江戸下町のまだ農村が残っていた地方で始まったものだが、山の手、目黒あたりの大鳥神社でもとても盛んでした。
始めは農具の内容も、鋤、鍬、鎌、斧、臼、杵、箒、熊手など雑多であったが、箒と熊手が物をトリコム、ハキコムという縁起に結びつくものだったことと、軽く持ち歩きに便利だったことからこれを主に売り出し、やがては熊手の小型のものを作り、縁起物をその内面に取り付けて売るようになりました。
もともと酉の市は、農村のひなびた農具市から始まったものですが、下町に人家が増え人々の参詣が多くなると俄然、賑やかさを増し、売り子も熊手が売れると祝いの手締めを景気よくやって市場の気分を盛り上げました。
これにつられていっそう商品が売れ、酉の市は年末の風物詩となったと同時にレクリエーションの場ともなっていったのでした。
元来、熊手に付けられる縁起物は、米俵、箕、恵比寿、大黒の面の程度だったのが、幕末ごろから千両箱、大判、小判、七福神から米倉、宝船のミニチュアまで種々のものが登場し、「福をカキコム」「福をトリコム」と言う意味合いが強くなっていき、江戸の下町に農家はまったくなくなったが酉の市だけは相変わらず、年々盛んです。
三の酉のある年には、江戸に火事が多いという俗信があります。(これは酉(鶏)のトサカの赤から連想されたものだと言われていますが…)
現在、台東区浅草の鷲神社、新宿区の花園神社が開運と商売繁盛の神として、特に広く信仰を集めています。

酉の市
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