年中行事・記念日・祭り 解説文


べったら市(べったらいち) 2021年 10月19日(月)~10月20日(火)

東京都中央区の日本橋本町、宝田恵比寿神社一帯で開かれる大根の浅漬け市。
多くの浅漬け屋のほか、多くの夜店が出て賑わいます。(くされ市・浅漬け市ともいいます) この市は、もともと二十日の恵比寿講に用いる品物、道具や浅漬けを売る恵比寿市でしたが、大根の浅漬けが飛ぶように売れたことから、いつしか「べったら市」と呼ばれるようになりました。
東京では江戸時代から恵比寿信仰が盛んで、19日から20日にかけて、塩鯛や野菜、道具や木彫りの恵比寿様などを売る市が立ちました。
日本橋の宝田恵比寿神社の恵比寿講では、干し大根をあめと糀(こうじ)につけた浅漬けを売り出しました。
この浅漬けを買った人は縄で縛ったまま持ち帰っていたので、人ごみの中では弾みで行き違う人の服などに浅漬けの糀がつくことが多々あり、そこで「べったりついても知らないよ~」と掛け声を発しながら道を開けてくれるように頼んだようです。
べったらの名はここに由来するといいます。