年中行事・記念日・祭り 解説文


若狭彦神社:お水送り(わかさひこじんじゃ:おみずおくり) 2021年 3月2日(月)

福井県小浜市の神宮寺の行事で、奈良東大寺の「お水取り」に先立って行われる送水の儀式です。
奈良天平の頃、東大寺の修二会(しゅにえ)に全国の神々が招かれましが、若狭(現在の福井県)の遠敷明神(おにゅうみょうじん)がこれに遅刻、お詫びに仏前に供える香水を若狭から送ると約束したという伝説にちなむ行事です。
当時は寺で護摩を焚き、その日を松明に移して、僧侶や修験者、一般参加者が遠敷川の上流、鵜の瀬まで行列します。
鵜の瀬に到着すると送水文を読み上げ、竹筒から香水を流します。
この日、流された水は鵜の瀬から地中に染み込み、10日間かけて東大寺二月堂の若狭井に届くといいます。

東大寺二月堂お水取りの解説もご覧下さい。