年中行事・記念日・祭り 解説文


小正月(こしょうがつ) 2021年 1月15日(水)

元旦に始まる朔日正月を大正月というのに対して、1月15日の望日正月を小正月と呼びます。
この日は、木の枝にもちや団子を刺して豊作を祈願したり、養蚕の盛んな地方では、餅で繭玉を作って吊ります。
また小豆粥を炊き、小豆粥を食べ家族の健康を祝ったり、作物の豊凶を占う「粥占(かゆうら)」を行うところもあります。
作物の予祝につながる沢山の行事がこの日に行われます。(旧小正月は、現行カレンダーの3月2日です)
小正月に行われる火祭り、左義長(さぎちょう)は「どんど焼き」、「さいと焼き」、「オンベ焼き」など、地方によってさまざまな名で呼ばれています。また別の日付で行うところもありました。
古く宮中では、火祭りの儀式として、1月15日、1月18日に行われていました。
これが民間に広がり定着したもので、多くの地方で1月14日、1月15日に行われます。
神社の境内などに竹を立て、門松、しめ飾りなどを持ち寄って積み上げ、燃やします。
餅などを焼いて食べると一年の病を除くといわれています。
※旧暦1月15日(新暦3月2日、中国では伝統的な祭日のひとつ、元宵節(げんしょうせつ)です。「灯節」ともいわれ伝統的な様式の絹張りの灯籠を揚げる風習があり、街のあちこちに灯籠を売る「灯市」が立つ。
「元宵」という、もち米の粉をこねて、中に飴を入れた団子を茹でて食べると縁起がいいとされます。
今年の旧小正月は日付変更です。


東京:世田谷ボロ市(とうきょうせたがやぼろいち)[1月・12月]
2021年 1月15日(水)~1月16日(木)

ボロ市の始まりは、世田谷の代官(大場盛長)が領内の住民たちが無事正月を越せるようにと、物々交換の市を立てさせたのに由来するといわれます。
大変古い市で400年以上も続いています。 不要の物を売って越年資金を捻出するという趣旨で始められたもので、ボロ市の名もこれに由来します。
記録によれば、ボロ市に並べられたものは古布・古下駄・古道具の類であったようです。
現在では日用品・衣料品・植木・雑貨など約1000店以上も露店が並び大賑わいを見せています。